胸が大きいと着物は似合わないでしょうか?
着物は細身の方が似合うイメージです。ですが最近は、モデルさんや外国人の方のように胸の女性が、着物を美しく着こなしてますよね?
また、胸が大きいのがコンプレックスになって着物を着れない方もいます。
着物が似合えば、夏の浴衣はもちろん、ちょっとしたおでかけに着物を着れば、いつもと違うスタイルを楽しむことができるのです。
とはいえ、初心者にとって着物はハードルが高く感じてしまうのも事実。
洋服ならばアピールポイントになる豊かな胸も、着物だとすっきり見えずどこか野暮ったく見えてしまうものなのです。
胸が大きい方の着物は、どういった着こなしのコツがあるのでしょうか?
胸が大きいと着物は似合わない?
胸が大きくても着物を美しく着られる方法があります。それが「胸つぶし」です。
「胸つぶし」というと、ちょっと痛そうですが、大丈夫です、安心してください^^
胸が邪魔になってしまう理由は?
まずはじめに、胸が大きいとなぜ着物が似合わないのか、ジャマになってしまうのかご紹介します。
それには大きく分けて2つの理由があります。
まず大きな胸が帯にのしかかってしまう、という点。
着物は布を直線に裁ち、それを直線的に仕立てた服です。それだけに体にも凹凸がない方が綺麗に見えるものなので、あまりに胸が強調されてしまうと、美しく見えなくなってしまうのです。
2つめは着くずれしやすくなるという点。
どんな体型の人でも着物を着て歩けば着崩れていくものですが、胸元にボリュームがあると、どうしても合わせた襟がはだけやすくなってしまうのです。
直せば済むものではありますが、あまりに頻繁にはだけるようでは、着ていてもなかなか楽しめるものではありません。
こういったグラマーさんを助けてくれるのが、「胸つぶし」なのです。
胸つぶしの方法は?
「胸つぶし」とはその名の通り、胸を押さえて体型を補正することです。
着物は体の凹凸がない方が綺麗に着られるので、胸が大きい人はもちろんのことお尻が大きい人や体が細すぎる人も行います。
着物を着る前に、着物に向いた形に体を整えるという訳です。
胸つぶしには、市販の和装ブラジャーを使うのが便利です。
着物に合わせたデザイン、素材が使われているので、無理なく体型を補正することができます。
和装ブラジャーを使うときは、普段のブラジャーのように胸を前に出すのではなく、上へ持ち上げるようにして着けましょう。このとき、胸を真上に上げるのではなく、首に向って内側に上げることを心がけます。
重力に従って下がってはしまいますが、ブラジャーが程よく支えてくれるため、帯に胸が乗ってしまうことは避けられます。
そう頻繁に着物を着る訳ではない、という人は、スポーツブラなどで代用するのも手です。
タオルを巻くのも手ですが、暑い時期はサラシを使うのもおすすめ。
サラシの方がタオルよりも涼しい上、どんなサイズの胸でも対応することができます。ただしサラシの巻き方は多少コツが必要なので、お店で巻き方を教わっておくか、事前に練習しておくといいでしょう。
胸つぶしの注意点は?
胸つぶしは胸が大きい人でも着物を綺麗に着られるテクニックですが、必要以上に押しつぶそうとするのは厳禁です。
和装ブラジャーにしても、フィット感がありすぎるものは窮屈過ぎて、着物を着ているうちに気持ち悪くなってしまう危険があります。
特に和装に慣れていない人は注意しましょう。
途中でバテてしまってはせっかくの和装も台無しなので、ゆとりを持たせた補正を心がけてください。
まとめ
胸が大きくても、憧れの和装を諦めることはありません。
和装ブラやスポーツブラなどを使って胸をつぶし、先に体型を整えてから着物を着ると、すっきりと着こなすことができます。ただやり過ぎは体調を損ねることもあるので、ゆとりを持たせて補正することを忘れないようにしましょう。
この他にも、帯の位置や立ち方を工夫したり、襟を鋭角にするなど、太って見えない工夫はまだあります。
ぜひ自分なりに工夫して、和装を楽しんでくださいね^^