子供の入学式に着物で参加したいと考えている人は、意外に多いです。
しかし、そこで気になってくるのが「和服で行くと浮くのでは」という点。
しかし心配は無用。着物ブームも手伝って、着物姿で参加している人は珍しくなくなってきています。
着物の持つ上品な華やかさは、入学式といった正装の場に相応しい装いです。
着物を着たいと思っていても、普段着ていないとどんなものを着ればいいのかでまず悩んでしまうもの。
ここでは入学式におすすめの着物について紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
入学式で母親が着物を着ると浮く?子供に嫌がれないママの服装
入学式に着物を着る時は、
- 着物の格式を確認する
- 色と模様について押さえる
- ヘアスタイルや小物を整える
ことが大事とされます。
着物の格式とは?
まずは格式についてです。
着物には種類と格があり、その場に相応しいものを着ることがマナーとなっています。
チグハグな格好で参加しないためにも、着物を着るときの知識として押さえておきたいです。
入学式は大切な式典なので、正装が相応しい場面です。着物の正装には「訪問着」「色無地」「色喪服」「付下げ」の4種類があります。
色喪服は法事やお通夜に着用するものなので、入学式では訪問着、色無地、付下げのどれかを選ぶようにするといいですね。
一般的なのが、3種類の中で最も各上の訪問着です。
訪問着は留袖に次いで格が高い準礼装の着物になります、未婚・既婚を問わず着ることができ、パーティや結婚式などにも着られる便利な着物となっています。着物は紋が入ると格が上りますが、入学式の場合は胸と背中に紋が入る3つ紋よりも、一つ紋の方が堅苦しくなり過ぎないのでおすすめです。
柄のない着物で上品にまとめたい、というときは色無地がおすすめです。紋を入れれば訪問着と同じ格になります。
入学式に着る着物は、色や柄をしっかり考えることが大切です。
入学式の主役はあくまで子供たち。その子供たちよりも親が目立ってしまってはマナー違反ですし、お子さん本人にも嫌がられてしまいます。お祝いの気持ちは大切ですが、派手派手しい色や柄は避けたいです。
とはいえ、悪目立ちを避けようとするあまり地味すぎる色合いのものを選んでしまうのも問題です。入学式といえば春。新しい生活が始まる場に相応しい、ピンクや若草色といった淡い色味の着物を選ぶといいです。
着物の柄は?
着物の柄に関しては、特に何を選ばなければいけないというものではありません。
迷った場合は、入学式が行われる春のイメージに合う、サクラや梅といった季節感のあるものを選ぶのがおすすめです。
亀甲や松竹梅など、おめでたい柄もお祝いの席に相応しく人気の柄です。
地域や学校の風習なども影響してくることがあるので、できれば先輩父兄から情報を仕入れておくと安心です。
ヘアスタイル・小物は?
着物を選んだら、ヘアスタイルや小物にも気を配りたいところです。
いかにも美容院でセットしてきました、というような髪型は目立ってしまいます。
まとめることは大切ですが、派手なヘアスタイルは控えましょう。髪飾りを使うときも、大人しめのものを選ぶのがおすすめです。
バッグは、長い袂でも使いやすいハンドバッグが便利です。着物は全身のシルエットが縦長になるので、横長タイプのものが合います。柄物はカジュアルな雰囲気になってしまうので、少しクラシックなものを選ぶと入学式に相応しくなります。
まとめ
子供の入学式で着物を着る時のポイントについてまとめました。
- ・着物には格があり、入学式では正装である訪問着や色無地を着るようにする
- 派手な色や柄は避ける。春らしい淡い色合いのものがおすすめ
- 髪形やバッグは大人しめのものを
お子さんの大切な門出の式です。着物はイメージも良く、思い出にも花を添えてくれるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。