一度しかないお子さんの中学校の入学式- 晴れの日には着物を着て参加したいですよね。
最近は、着物を着て中学校の入学式に出席する母親の方は減っているかもしれません。
小~中学生のお子さんを育てているママさんの多くは、毎日がバタバタで、着物を着るような気持ちに余裕がなくなってしまうのかもしれませんね。
ですが、お子さんの中学の入学式をきっかけに、着物を着て気持ちにゆとりを持つようにしたいですよね。
また、入学式でお着物を着ると、後々まで写真に残るので、伝統的な礼装でも、時代を感じさせない着物姿での参加は長い目で見てもおすすめしたいです^^
中学校 入学式で母親はどんな着物を着るのが一般的?
お子様の入学式には色無地か付け下げを着るのが一般的です。
訪問着がいけないわけではありませんが、あまりに色や柄が華やかな訪問着だと、悪目立ちしてしまう可能性もあるからです。
帯についても同様で、柄が大きな帯や色が奇抜な帯は避け、定番の吉祥柄や優しい色合いの帯を選びましょう。
色や柄で季節感を演出するのが、着物のお洒落の醍醐味です。入学式といえば4月ですから、若葉を連想させる明るいグリーンの着物は、色だけで季節を感じさせてくれます。
母親のやさしさを感じさせる明るいピンク色や、明るさを感じさせるアイボリーも人気があります。
また、付け下げなら柄の一部に季節の花が入っているものがお洒落です。
ただし、うっかり着物にこだわりのある人に遭遇してしまうと、「その花は少し時期外れだ」とか、逆に「時期が早過ぎる」といった具合に、柄についてちょっとした注意をされる可能性もあります。
着物が好きな方なら、柄の話をきっかけに親しくなるのはよくあることですが、それは面倒くさいと思われるようなら、菊や桜など無難な柄に留めるのがいいでしょう。
色無地は味気ないし、付け下げは柄選びに悩んでしまうというときは「江戸小紋」がおすすめです。江戸小紋には色無地と同じ格の柄があり、紋を入れることで略礼装として着用できます。
遠目には色無地に見えるけれど、近くで見ると細かい点描で模様が描かれている江戸小紋は、着物通の方にはとても人気があります。
着物を選ぶときに注意したいポイントは?
入学式では長時間いすに腰かけるので、シワになりやすい素材は避けましょう。
お尻は自分では見えないので、ついつい見落としがちですが、お尻にシワの寄った着物姿ほど、みっともないものはありません。
上質の素材は、シワが寄りにくく、シワが寄っても取れやすいですが、質の悪い素材はシワになりやすく、いったんシワになると簡単には取れません。
着物を選ぶときに、生地を軽くつまんでみましょう。質の良い素材なら、ギュッと握ってもシワが残りません。
また、間に合うようなら着物と帯の両方に撥水加工を施すことをおすすめします。
入学式におろしたての着物を着て行ったら、土砂降りに合ったという話をよく耳にします。
家族や身内だけのお祝い事なら、会場で着物に着替えれば雨に濡れることもありませんが、お子様の入学式ならそういうわけにもいきません。
通路に屋根がない学校もあるし、仮に屋根があったとしても、人が多く、駐車場も遠いと、間違いなく雨に濡れます。
けれど、撥水加工を施していれば安心ですよね。
たとえ雨に合わなくても、着物が汚れるケースはいくつもあります。食べ物をこぼしてしまったり、お子様が汚れた手で触れたり。
慣れない着物姿で、うっかり転んでしまう方もいます。
撥水加工を施しておくと、このような場合にも汚れが付きにくく、取れやすくなります。
まとめ
お子さんの中学校の入学式で母親が着るのにおすすめの着物や、着物を選ぶときの注意点を以下にまとめましたので、参考にしてみてくださいね^^
- ・おすすめの着物の種類は、色無地か付け下げか江戸小紋。
- 注意したい点は、着物と帯の色や柄が派手過ぎないこと。
- 着物の色や柄は、季節に合うものを選ぶ。
- できるだけシワになりにくい素材を選ぶ。
- 雨対策や汚れ防止には撥水加工を施すのがおすすめ。
特別な日を安心して過ごせるように、また、大事な着物を長く使えるように、事前にしっかりと備えたいですね。