温泉旅館の着物の着方・ルールは?

旅行などで温泉旅館に到着すると浴衣が用意されてある場合が多いですよね。

でも、いざ浴衣を着ようと思ったところで着方がよく分からなくて戸惑ったなんて経験はありませんか?

浴衣を美しく着こなして寛ぐことのできる女性はとても素敵です。しっかり予習して浴衣をさらりと着こなせるようになりましょう。

そこで今回は、温泉旅館の上手な浴衣の着方と女性用着物の基本ルールをお伝えします。

浴衣をキレイに着るポイントって?

温泉旅館など、日本の旅館には浴衣を用意してある宿が多いですが、普段気慣れない浴衣だけに、さまになる人とそうでない人の差がはっきりでてしまうものです。

温泉旅館の浴衣は、お風呂上りの寝間着やリラックスウェアとして着るものなので着方にルールはありません。

しかし、そんな浴衣をさらりと美しく着こなすことができたら女性として一段と魅力を増すことになるでしょう。

浴衣を美しく着こなすためにはいくつかのポイントがあります。

まず最初にしたいのが、サイズチェックです。

浴衣の場合、ポイントとなるのが丈の長さ。温泉旅館の浴衣はおはしょりという腰の部分のたくし上げ部分をとらずに着用することができるので、まず羽織ってみてくるぶしが見える程度の大きさのものを選びましょう。

大抵の温泉旅館の浴衣は、大、中、小の3サイズに分かれています。

女性の場合は、中サイズ(身長155~160センチ向け)を用意してある場合が多いです。長すぎる場合はおはしょりをとって調整できますが、短すぎる場合は大きいサイズに変更してもらいましょう。

また、フリーサイズのみの浴衣を用意してある場合、女性には丈が長すぎる傾向があるのでおはしょりで調整しましょう。

また、浴衣は素肌に着ても構いませんが、食事や散策などで人前に出る場合は下着を着用しておくとよいでしょう。ブラ付きのキャミソールやスポーツブラなどの胸のラインが強調されない下着の方が浴衣を美しく着るのには向いています。

簡単でキレイな浴衣の着付け方法

温泉旅館の浴衣は、外出用の浴衣とは違いリラックスウェアでもあるので基本的な着方は簡単です。

右前見ごろから左前身ごろの順に浴衣をかぶせて帯をしめるだけ。

しかし、いくつかのポイントを抑えると美しく見栄えのする浴衣の着方になるので細かくチェックしていきましょう。

まず、浴衣を羽織ったら背筋を正し、左右の長さを揃えていきます。お腹の上に来る部分をつまんで合わせ、裾など浴衣の左右の長さが同じになるように調節をします。
左右調節は浴衣の着崩れを防ぐ大切なポイント、しっかり左右の長さを合わせましょう。

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次に、浴衣を合わせていきます。浴衣の合わせは右が下です。右から左腰にくるりと浴衣を巻き付けるイメージだと簡単にできます。

襟元はしっかり締めてしまうと苦しいですし、着崩れの原因にもなってきます。

首の後ろは、通常の浴衣だとこぶし一つ分の隙間を作ると言われていますが、温泉旅館の浴衣がクタッとして生地にハリがない場合は開けすぎるとだらしない印象になってしまうので、うなじが見える程度開けておくとよいでしょう。

前は、どうしても浴衣を着ているうちに開いてくるので控えめに少し広げる程度で首元をすっきりとキレイに見せることができます。

そして最重要ポイントと言っていいのが帯の結び方です。

最初に、帯の真ん中部分をお腹の中心に持ってきます。着物の長さ調節でおはしょりをした場合ははしょったすぐ上の部分に帯を当てましょう。片手で抑えながら腰に巻き付けて背中で交差させます。その帯を前に持ってくると帯が二重になっているはずです。

温泉旅館の浴衣の帯に決まりはありませんが、体の横に蝶々結びをするというのが一般的で簡単です。帯の下を左右両方くぐらせて蝶々結びをすることで帯が外れにくくなります。

女性用着物のルールって?

女性用着物にはいくつかのルールがあります。浴衣の合わせは右前が決まりになっています。

また、着物や浴衣など、自分で丈の長さを調節する際に必要となってくるのが、おはしょりです。

温泉旅館には腰ひもが用意されている場合が多いので、先の浴衣の着方のように右前見ごろから左前身ごろの順に浴衣を着、くるぶしが見える程度に裾を調節し、腰骨の上あたりで腰ひもを結んで腰ひもでたくし上げた部分(おはしょり)の形を整えます。

腰ひもがない場合は、帯を代用するのですが、腰ひも同様帯でおはしょりを整え、その後崩れないように手でおさえながら帯を抜きその帯をおはしょりの上に当てて帯を結びます。

浴衣をキレイに着たら、ぜひ立ち振る舞いにも気を付けたいものです。

浴衣のみならず、女性用着物を着た際、着崩れせずキレイな姿のままでいるためには、ゆっくり静かに動く、小股で少し内またに歩く、物を取る時はたもとを押さえて取る、など上品な仕草が必須です。せっかくの浴衣姿、自然でなおかつ淑やかにふるまえば、周囲の人々の目を惹く素敵な女性になれるでしょう。

まとめ

温泉旅館で浴衣を着る際に、これが正しい着方というものはありません。

しかし、数点のポイントをおさえるだけで浴衣をキレイに着崩れしないで着ることができるようになります。

友達や恋人、家族などと温泉旅館に旅行に行った際、サッとキレイに浴衣を着ることができたら一目おかれること間違いナシです。

美しい浴衣姿で素敵な温泉旅館での贅沢な時間を楽んでくださいね^^

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