成人式で女性で袴はアリ?

女性の成人式といえば着物です。大きな柄の艶やかな着物やふわふわのファーショール、きらびやかな髪飾りで飾った人が集まり、会場中が華やかになります。

中にはスーツで出席する人もいますが、圧倒的に振袖を着ている人が多いです。

しかし、着物は振袖じゃなければいけないの?袴を着たいけどダメなの?と考える人もいるでしょう。

そこで今回は、成人式での着物について、メリットとデメリットを含めて考えていきます。

成人式で女性の袴はアリ?振袖との違いとは?

成人式に出席する男性は圧倒的にスーツ姿が多く、袴姿は少数です。逆に女性では振袖姿が多く、スーツ姿は少数、それをさらに下回るのが袴姿の人です。

このように女性の袴姿は珍しいものの、着物は必ず振袖で、というルールがあるわけではありません。ですので、袴で出席しても全く問題はないです。式にそぐわない恰好はよくありませんが、自分の着たいものを着て出席すれば良い思い出になります。

なお、袴で成人式に出席したいと思うのは、高校卒業後にすぐ就職した人が多いです。大学の卒業式は袴姿で出席する傾向が強いのですが、進学しなかった人であれば恐らく袴を着る最後の機会となるからです。

では、袴と振袖のそもそもの違いは何でしょうか?

振袖は未婚女性の第一礼装で、細かく言うと大振袖、中振袖、小振袖の3つに分けられます。大振袖はお嫁さんが着るもので、中振袖が成人式に着るもの、小袖は卒業式に着るものと決まっています。

一方、袴は中振袖か小袖の上に着るものです。振袖は単体で着られますが、袴は単体では着られません。

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明治時代から大正時代にかけて女性教員や女学生が袴を着用していたことが今でも伝統として残っていて、卒業式に着られていると考えられます。

袴のデメリットとメリットは?

成人式に袴を着用するときのデメリットは、周りの人から「卒業式でもないのに何で袴なの?」と聞かれたりじろじろ見られたりすることです。

着物をレンタルする場合は、レンタル会社でもなぜ袴なのか聞かれるくらいですから、そのくらい珍しいということです。

反対にメリットとしては、動きやすさが挙げられます。明治時代から袴が普及した理由も、動きやすいからというものでした。

お手洗いは振袖同様慣れないので大変でしょうが、振袖よりも帯の崩れなどを気にしなくて良いです。

さらに足元はブーツを履いても良いため、特に雪が降る地方の人にとっては最大のメリットと言えます。足元からの冷えが防げて転びにくい、歩きやすいなど、沢山のメリットが考えられます。

それから、デメリットとして挙げた「じろじろ見られる」というのは、良く解釈すれば目立つということです。人と違う恰好がしたい人や注目を浴びるのが好きな人にとっては、袴がベストと言えます。

袴が着たいけど周りから浮くのが心配だという場合は、前年に袴姿の女性がいたか、先輩などに聞いてみるのも一つの方法です。

何を着るのかというのは女性にとっては楽しみなことではあるものの、大人の仲間入りをするための儀式であることを意識して参加したいところです。その点、袴でしたら厳粛な雰囲気を持ち合わせることができるので、式に相応しい装いと言えるかもしれません。

まとめ

袴と振袖の違いと、袴のメリットとデメリットをご紹介しました。

成人式は一生に一度のことですから、後になって「あれを着ておけば良かった!」と思いたくないですよね。

袴にも振袖と違った、動きやすさや凛々しさなどの魅力が沢山あります。

そして、女学生のイメージが強く若い頃にしか着られない風潮があるため、袴を着たいと思っている人は周りを気にせずに成人式で着てみてはいかがでしょうか。

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