着物に興味はあるけれど着る機会がない、着物を持っているけれど全く活用していなくてもったいない、と感じていらっしゃる方は多くいらっしゃいます。
着物に慣れるなら、仕事で着てしまうのが一番の早道。仕事で毎日着るようになれば着付けも自分でできるようになり、着物へのハードルがぐっと下がります。
でも、着物で働くお仕事って何があるの?とお思いですか?実はたくさんあるのです。
和服を着るバイトってある?着物好きにオススメなお仕事は
日本料理店の仲居さん
和服を着る仕事で一番身近なのは、やはり日本料理店です。
日本料理店にも幅があり、居酒屋風のお店では作務衣風のユニフォームの所も多いようです。
着物でも、比較的庶民的なお店の仲居さんは合繊のユニフォームで、高級料亭では正絹のユニフォーム又は自前の付下げなど、お店の雰囲気によっても違いがあるようです。
実際に着物でお運びをすると、立ち居振る舞いや礼儀作法など、実地で着物を着たときの身のこなしを覚えることができます。最近の家屋には和室が少なくなっているため、畳の部屋のマナーを知る機会がなかなかありませんが、その勉強もすることができます。
また格の高いお店のお座敷は、床の間のしつらい、生けてある花、焚いてあるお香など、日本文化の粋が集まっています。全て着物にもつながってくるものですから、ぜひ注目したいですね。
呉服屋さん
和服に囲まれているお仕事といったら、呉服屋さんが一番です。
呉服屋(着物屋)さんは、商店街やデパート等にあって店員さんを募集しています。
呉服屋さんで働いたら、和服の種類の幅広さ、奥深さにきっと驚くことでしょう。
もっとも、人にお勧めする立場ですから、呉服については人並み以上の知識やセンスが必要になります。
もちろんお店できちんと教育してもらえますが、最初から専門家として販売するのはちょっと気が引けるという方は、浴衣シーズンに多く開かれる販売会のアルバイトなどはどうでしょう?
春頃から4ヶ月くらい開催しているところが多いようです。浴衣は流行を取り入れるのが早いので、新鮮な柄や着こなしが多く、見ているだけで楽しいです。
和服コンパニオン
パーティの華、コンパニオンさんはドレス姿が主流ですが、正月など和服の場合もあります。
和服コンパニオンが求められる席は、華やかで、格の高い集まりが多いようです。お料理も場所も一流ですから、緊張もしますが勉強になるお仕事と言えます。
コンパニオン派遣会社に登録して、和服を着たい旨を伝えておくと、機会があれば声をかけてもらえます。
茶道、日本舞踊、箏曲、着付け、和裁 お稽古教室のバイト
着物と縁が深いのは日本古来の芸事です。中でも茶道や、箏曲などは、着物姿の先生がお稽古を付ける、というのはよく見る風景です。
日本舞踊では生徒さんも着物必須です。
着付けは、芸事ではありませんが着物そのものを勉強するお稽古です。
長く習って先生の資格を取ると、ホテルや宴会場の着付け室で仕事をすることが出来たり、花嫁さんの介添え役をしたりすることも出来ます。
また教授の資格を取らなくても、ベテランのお弟子さんであれば発表会の受付や手伝いなどで声が掛かることも多いもの。
シーズンともなると毎週のように着物姿でアルバイト、という方も多いです。
まとめ
着物で仕事をする際に考えておかなければならないのは、着物が「お仕着せか自前か」ということです。
仲居さんなどではお仕着せの所も多いですが、高級店だったり、また責任者レベルになると自前というところもあります。
呉服店も自前がほとんどです。また和装コンパニオンも、事務所によって貸してくれるところと自前のところがありますし、呼ばれるお席によって着物の格が変わってくることもあります。
最初はお仕着せを貸してもらって、目が肥えてきたら自前を持つ、というのもいいかもしれません。
和服は、動きやすく機能的です。おしゃれ着としてはもちろん、仕事着としても、是非活用してください。